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アイトラッキングだけでなく、脳活動を計測する装置と組み合わせた事例もあります。こちらは株式会社NeUとの共同取り組みとなり、体験者の脳活動の活性度合を計測することができます。これにより「どこを見ていたか」だけでなく「何を感じていたか」といったことが分析可能となります。
株式会社理経 公式ホームページ: https://www.rikei.co.jp/vr_solution/
HTC VIVEのVR製品・ソリューションについて、さらに知りたい方は https://business.vive.com/jp/enterprise_inquiry/ にお気軽にお問い合わせください。
教育訓練へのVR活用 消防分野におけるVR開発事例
使用事例 | コラボレーション | 業界別 | 教育
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■背景
VRは教育訓練と相性の良いソリューションです。VRを活用することで、あらゆる訓練を「いつでも」「どこでも」「安全に」行うことができるようになります。特に消防分野ではVRの活用が進んでいます。背景として日本は世界でも稀に見る災害大国ですが、防災教育や訓練という面では旧来のやり方からあまり変わってきておらず新しい手法が必要とされている状況があります。また火災や水害など、実際に目にすることが難しい状況を可視化できる点でVRとの相性が良いことから注目されてきています。■火災避難VR
理経が2017年から提供しているVRになります。火炎や煙の様子を実際に目にする機会は少ないですが、万が一、そうした状況に遭遇した際、冷静に対応ができるでしょうか?本VRでは、火炎と煙の状況に多少の演出を入れたシナリオと、煙の流動状況を正確に描写したシナリオがあり、状況に応じてコンテンツを使い分けながら展開しています。いずれのコンテンツにおいても、煙が濃い箇所で避難姿勢(低いかがんだ姿勢)を取ることで煙を避けることができ、誘導灯が煙でいかに見えづらくなるかを体験できる、といった要素は共通しています。■豪雨災害の再現VR
過去の災害事例を再現する、というのはこれまでも多く取られてきたアプローチではありますが、本VRは広島大学、東広島市消防局との産学官連携で開発された土砂災害をテーマとした全国初のVRです。特徴として平成30年西日本豪雨の被害状況を忠実に再現し、当時の様子を追体験しながらも、被災を回避する決断をしていきます。これまでに内閣官房国土強靭化民間事例、土砂学会技術賞などを受賞してきました。広島県内ではこうした水災害に関するVR活用が進んでいます。■教育施設「REDEE」HTC VIVE VR体験エリアでの展開
「REDEE」は、ゲームの体験を通じてデジタル技術などの広域な知識やスキルを獲得するために開設された日本最大級のデジタル教育施設です。2020年に大阪府吹田市にオープンし、レッドホースコーポレーション株式会社が運営しています。ここでは教育用途のVRを来場者に体験頂きたいという趣旨から、「火災からの避難体験VR」が展開されています。より没入感の高い体験となるように、空間内の移動を自分の足で行える設計になっている点をご評価いただいています。■アイトラッキングによる状態分析
災害が発生した時の初動を計測するため、VIVE PRO EYEによるアイトラッキングを組み込んだコンテンツもあります。地震体験では、現在の目線の先が緑色のマーカで表示され、体験者の視線が一目瞭然です。緊急地震速報が鳴った時、また地震が来た瞬間に室内の何をどれくらいの長さ体験者が見ていたか、といった分析として活用しています。アイトラッキングだけでなく、脳活動を計測する装置と組み合わせた事例もあります。こちらは株式会社NeUとの共同取り組みとなり、体験者の脳活動の活性度合を計測することができます。これにより「どこを見ていたか」だけでなく「何を感じていたか」といったことが分析可能となります。
■触覚刺激との連動
視覚と聴覚はVR体験において重要な要素ですが、同時に触覚のフィードバックは没入感を高める上で重要な要素となります。熱体感デバイスを用いた取り組みでは、VR空間上の火炎との距離によって、デバイスが火炎に近づくほど熱く、離れるほど冷めるといった温度体感の変化を実現しています。温度の感じ方は人によって異なり、また直前に感じている温度と提示した温度の差異で「熱い」と人は感じるため、温度の体感方法については今後まだ研究の余地があると感じています。■メタバースでの訓練
メタバース内で防災訓練を行う取り組みも進めています。VIVE SESSIONSを使用して、VR内に煙や火災の状況を再現することで、複数人が同時に対話をしながら訓練を実施することも可能です。これにより、自宅から防災訓練に参加するといったことも可能となります。■より高度な訓練での活用
上記のような一般の防災教育用途から、よりプロフェッショナルな用途での活用が進んでいます。例として、横浜市消防局と共同研究を行っている取り組みでは、現場で活動する消防士が火災のない環境でも実践型訓練ができる仕組みを開発しています。本コンテンツではカスタマイズされたホース型コントローラの使用、複数隊員の連携を実現できるような仕組みなどより多様かつ複雑なシナリオの実施が可能となっています。株式会社理経 公式ホームページ: https://www.rikei.co.jp/vr_solution/
HTC VIVEのVR製品・ソリューションについて、さらに知りたい方は https://business.vive.com/jp/enterprise_inquiry/ にお気軽にお問い合わせください。